เข้าสู่ระบบ「久しぶり〜」と、ヒロさんの部屋のドアを開ける。
たった5日ぶりなだけなのに、随分久しぶりな感じがする。 いきなりヒロさんに、「ひまり〜」と後ろから抱きしめられる。 しばらく黙って抱きしめられる。 でも、ちゃんと前から抱きしめて欲しくて、後ろに向き直って私から抱きしめる。 「あ〜久しぶり〜」と言うヒロさん。 「ふふ、会うのは、3日ぶりだよ」と言うと 「凄く長〜く感じた」と言って離さない。 「ふふ、そうなんだ」 そして、「よく顔を見せて」と、今度は、両手で顔を押さえてガン見している。 「ふふ、毎日見てるじゃない」と笑うと、 「画面越しだから」と言うと、 黙ったままキスが落ちて来た。 ──あ〜〜これこそが、愛のバロメーター ヒロさん最強のキスだ! 何度も何度も……重なり合う唇…… ──あ〜久しぶりのヒロさんだ〜 そして、又ぎゅっと抱きしめられる。 「会いたかった〜」と言われた。 凄く嬉しかった。 「私も会いたかったよ」と言うと、 「ひまり〜」とまた、強く抱きしめられる。 「グッ、ぐるじ〜い〜」と言うと、 「あ、ごめん。大丈夫か?」と慌てるヒロさん。 「ふふっ、うん、強すぎ〜」と笑う。 「ごめん」 ようやく部屋の中へ 「部屋、綺麗なままだね」と言うと、 「うん、頑張って保ってるよ」と言うので、 「偉いね〜」と、頭をヨシヨシしてあげた。 「ふふっ」と笑いながら嬉しそうだ。 またガシッと私の腰に両手を回される。──────1年後 名古屋での生活も後1年になった。 私たちの愛は、変わらず続いていた。 しかし、必ず邪魔する者は現れる。 スムーズに行かないのが、人生だ。 パートのおば様が1人辞めたので、新しく又、 パートを募集したのだ。 そこに応募してきたのが、30代のシングルマザーだった。 最近まで大手企業で事務職として働いていて、未婚のまま子どもを産んだようだ。 父親のことまでは、踏み込んで聞いたりしない。 お金が必要だが子どもが小さいので、長時間は働けないので、パートが良いと言う。 しかし、この女性が曲者だった。 今朝ヒロさんは、朝現場に直行して、たまたま私が居る時間帯に会社に戻って来た。 「ただ今戻りました」 「お帰りなさい」と、言うと笑顔で見つめ合う。 私の隣りの席に座っている、そのパート女性の橘さん。 ヒロさんを見て、 「うわっ、イケメン!」と言った。 「名古屋にあんなイケメンが居たの?」と褒めてくれる。 「東京から一緒に来ました。あ、私が追いかけて来たんですけどね」と言うと、 「え? 一緒に? 追いかけて?」と聞かれたので、 「はい、私の夫です」と言うと、 「え? 結婚してるの?」と言われた。 「はい」と言うと、 「ふ〜〜ん」と怪訝な顔で言われたので、良く思われていないのが分かった。 「紹介してよ」と言われたので、 「ヒロさん!」と小声で呼ぶと、 「ん?」と、にこやかに喜んで来てくれる。 「こちら、今日から来られたパートの橘さんです」 「
──え? ヒロさんって、こんなにもヤキモチを 妬く人だったっけ? 「ん? え、え? ヤキモチ?」と言うと、 「うん」と素直に言うところが可愛い。 「ふふ、可愛い〜」と抱きしめる。 「可愛いって何だよ!」と拗ねている。 なので、ヒロさんのネクタイを引っ張って濃厚なキスをしてあげた。 ── 1度やってみたかったんだよね〜コレ 「きゃわいい〜」と言うと、 「それは、やめろ!」と笑っている。 「ふふ。そんなわけないでしょう。いつもヒロさんのことばかり考えてるよ」チュッとすると、 「嬉しい」 やっぱり、「きゃわいい〜」と言ってしまった。 すると、熱い熱いキスを落とされた。 「ふふ」 ──はあ〜トロける〜 今日は、週末だし、絶対あれだな…… 朝までコース! だな。 そして、又一度言ってみたかったことを言ってみた。 「旦那様、先にご飯にする? お風呂にする? それとも……」と上目遣いで見上げると、またキスをしたヒロさん。 「ふふ、ごめん。ご飯にしよう!」と私が言うと、 「もう〜〜」と笑っている。 一緒にご飯を食べて、一緒にお風呂に入る。 いつまでも、変わらずラブラブ。 なのに、どうして浮気だなんて疑われた? と思った。 湯船に浸かりながら、 「ヒロさんこそ、浮気なんてしてないでしょうね?」と言うと、 「してないよ! あ〜でも……」と言う。 「え? したの?」と聞くと、 「違う違う、今日現場近くのおば様に、挨拶したら『お兄さん、凄くイケメンね』って言
1週間、あっという間だった。 「あ〜明日から仕事かあ〜」とヒロさん。 「うん、現実〜!」 残り1日だけは、新居でゆっくりした。 ──── 名古屋初出勤の日。 披露宴のお礼を言いながら、皆さんにお土産を配る。 本来は、夫婦違う部署に配属されることが多いのだが、私は初めてのパート採用の1人になったので、ヒロさんと同じ工事部に配属された。 パートになった、おば様たちは、もう電話を取ることがない条件なので、その代わりの要員でもある私が電話を取る。 東京本社や聞き取り調査に行った横浜支店からの電話の時は、お相手の方が知り合いだと、 「あら、お久しぶりです。お元気ですか?」と、つい話し掛けられる。 不思議な感覚だが楽しい。 私は、変わらず事務仕事をさせてもらっている。 ただ、勤務時間が9時〜3時と短くなって、残業なしで帰れるのも嬉しい。 ゆっくり家事が出来る。 今まで手抜きだった料理や掃除も、きちんとしたいから、私の働き方には合ってると思う。 しかし、お父様には『いつでも社員として、戻って来て!』と言われている。 朝は、ヒロさんと一緒に出勤して、ヒロさんは、現場に出てしまうことが多いので、私は時間になれば先に帰る。 ゆっくり買い物をして帰る時間があるのは、嬉しい。 新婚旅行から帰った後の残っていた荷物を全て片付ける。 洗濯物を畳んで、アイロンを掛けたり…… 今まで、ゆっくりすることがなかったので、時間に余裕が出来たことが何より嬉しい。 そして、まだ気が早いが、次は、2年後の東京での披露宴の計画を立てようと思った。 社長であるお父様の人脈を考慮すると、出席
そして、私たちは、翌日の朝からモルディブへ シンガポールを経由して16時間もかかったので、ヘトヘト。 昨日の疲れもあったので、飛行機の中では2人共、何時間も寝ていた。 モルディブの7月は、雨季のようだ。でも、暖かい為、海水浴も楽しめる。あまり晴れ間は見られないかもしれないと言われていたが、到着した時、曇っていたが雨は降っておらず、なんとその後、晴れたのだ。 雨が降ってもスコールだからすぐに止むし、水も温水のようで気持ちが良い。 1棟ずつ建てられた水上コテージに泊まった。 「何コレ! 最高〜」 1週間のお休みだから、最長5泊7日取れたのだが、そうすると翌日仕事にならないと思ったので、4泊6日にした。 それでも、十分南国リゾートを満喫できた。 毎日朝起きたら、目の前が海。と言うか海の上に住んでるような感じなので、カンカン照りにはならなくても、ちょうど心地良く気持ち良かった。 「あ〜ずっとココに居たいなあ」 今まで1ヶ月間離れていた分、2人は、ずっとくっついている。 好きな時にプールもジャグジーも海にも入れる。 晴れた日には、サンセットも見えた。 「綺麗〜」 「綺麗だな」と又、後ろから抱きしめられる。 初日は、シュノーケリングを体験。それ以外は、非日常を味わう為に、ずっとコテージで過ごす。 「最高〜!」 「うん、最高だな」と、ずっとくっついてくるヒロさん。いつもなら鬱陶しいほどだ。でも、ハネムーンだからか嬉しかった。 顔を見るとキスをする。 何度したのか数えられないほどのキス。 「幸せ」と言うと、とても喜んでいる。 「俺もひまりとずっと居られて最高に幸せ」と言う。 「結婚できるなんて今でも夢みたいだもの」と
「ひまり! おめでとう」と、わざわざ東京から来てくれた美香。 私はとても嬉しかった。 「ありがとう〜」でも、嬉しくてずっと笑っていた。 美香の方が泣きそうになっていたが、 「ひまりが笑顔で良かった」と言ってくれた。 少しずつしか話せないけど、順番に回りながら、ご挨拶が出来た。 そして、この方、 「山田〜!」 「ふふ、おめでとう」と笑っている。 山田が笑ってくれてて良かったと思った。 「ありがとう」 名古屋支社の方々とは、私は、まだ聞き取り調査の時にしか話せていない。 なので、男性の方はほとんど知らない。 ヒロさんがご挨拶している。ヒロさんは、私を妻だと皆んなに紹介したかったのかなと思った。 嬉しかった。 名古屋支社で同期の里中ちゃんも来てくれた。 「おめでとう! ひまりちゃん凄く綺麗」と、 とても嬉しかった。 まさか今日、披露宴までしてくれるとは思っていなかったので、まだ頭が追いついていないのが現状。 ようやく、高砂席に到着して着席する。 「ヒロさんが全部準備してくれたの?」と聞くと、 「うんうん」と笑っている。 忙しいのに、いつの間に……と思ったが、 とても嬉しかった。 「ありがとう」 「ううん」と笑っている。 皆んなから写真を撮られる日だ。
今まで漠然としか子どものことを考えていなかった。 子どもが出来たら、どこで産むかなど具体的なことは、考えたこともなかったが、もし実家に帰ったりするなら、やはり一時的に異動で来ている、名古屋より東京で産む方が良いのかもしれないと思った。 「もし、東京で産むならベビーシッターさんやお手伝いさんを付けても良いし」とヒロさんは言ってくれるが…… さすが田上家と思ったが、私はどちらかと言うと、 子どもの成長は自分の目で見たいから、その時は、仕事を辞めて育児に専念したい! そう話すと、「分かった、良いね。仕事はいつ辞めても良いからね」と言ってくれた。 「うん、ありがとう」 なので、名古屋に居る間は、子どもを作らない。 離れていた分、これからの2年間は、もう少し2人で仲良く暮らしたいと思った。 そして、突然ヒロさんが、 「じゃあ、そろそろフォトウェディングでもする?」と。 「え、フォトウェディング? 結婚式は、東京に戻ってからじゃなかったの?」と聞くと、 「挙式披露宴は、東京で盛大に行なうと思うから、2人で先に撮影しない?」と言う。 「ホント?」 「うん、ひまりの花嫁姿が見たいよ」とヒロさん。 「わあ〜嬉しい! ヒロさん! ありがとう〜2年先なら2歳歳が増えちゃうと思ってたの」 「ハハッ、ひまりはまだまだ若いよ」と言うヒロさん。 「でも、入籍した時は、こんなだったのよって、将来子どもに言いたいじゃない!」 「そっか、ならそうしようか……」 「うん、嬉しい」